私は、正確に言うと13年振りにRO復帰を果たしたわけですが、13年前の当時は「めい」と言う名前でAlvitr鯖にて活動していました。
昔から基本的なプレイスタイルはソロ志向でしたが、集まればどっか狩り行ったり、検証したり、雑談したりみたいなのもしていた中で、当時特に所属していたギルドのマスターと行動を共にしていましたね。
以降、彼のことはL氏と呼びましょう。
MMOをやっているとROに限らずまあよくある事ですが、仕事や学業が忙しくなったタイミングで接続率が徐々に低下していって、次第に接続しなくなる。
そんな感じで一人いなくなると、後を追うようにまた一人といなくなっていく。
例に漏れずその当時のギルドも、最後にL氏と私の2人がぽつんと残って、だいぶ長く2人で遊んでいましたが、ちょうど大学も入りたてで忙しい頃だったので、良いタイミングだと思って私も次第に退いたのでした。
ただ、私にとってROというタイトルは一種の薬のようなものでして、スマホでROの別タイトルがリリースされればちょっと触ってみたり、当時はROのSNSがあったりしたので時々覗いてみたり、プレイはしないけど定期的にROの事を考えるみたいな事はずっとあったので、そういう背景もあって今回十数年振りの復帰に踏み切ったわけです。
B鯖で復帰したので、もちろん知っている人などいるわけもなく0からのスタートでしたが、色んなギルドに所属させてもらいながら活動している内に、よく遊ぶメンバーみたいなのは大体決まってきました。
(とは言えソロが8割ですが)
これが多分、復帰から3ヵ月くらいかな・・・?
時を同じくしてハロウィンイベントが始まりまして、あんまりやる事が分かってないなりに称号を取ったり、討伐をこなしたりとそれなりに楽しんでいたところです。
イベント会場でぼーっと画面を眺めていたら、見覚えのあるキャラクター名が目に入ってきました。
引退する以前の当時、一緒によく遊んでいたL氏のキャラクター名です。
先に結末をここで申し上げますと、この時に見かけたキャラクターが正にL氏であり、後に再会を果たす事になります。
・・・いや、とは言えこれだけ人がいるゲーム。
同じ名前のキャラクターなんて珍しくはない。この時はまだそう思っていました。
自然に考えれば、十数年前に別のサーバーでプレイしてた仲間が、このサーバーでその時と同じ名前でプレイしているというのは、可能性としては薄いものです。
ですが、なんとなく私はそのキャラクターがL氏だと思ったのです。
ただもちろん断定できない以上は無暗に話しかけるのも憚られますし、その時は特にコンタクトも取らずに引き続きぼーっと眺めていたらいつの間にか消えていました。
私は、「昔の仲間なんてもういるはずがない」という気持ちから一転して、「L氏がこのサーバにいるかもしれない」という思いを抱くようになりました。
それが見当違いなのかどうなのか、特に進展もないまま少し時が経ち、その2、3週間後くらいの事です。
その日もよく顔を合わせるメンバーで雑談をしていて、たしか何かのきっかけで、
「うちが所属してる別のギルドにも入りなよ!」
みたいな感じで勧誘いただいたので、
じゃあそのギルドのマスターさんがいる時にでもちょっと話をさせてもらおうかなと話が進み、ちょうどマスターさんが接続したタイミングでそのギルドの溜まり場に連れてってもらったのです。
そこにいたのは、猫の姿でド派手な衣装を身に纏ったマスターさん。
ロ:「はじめまして、ロスです!」
マ:「どうも」
仲介してくれた友人から私の事を紹介してもらったりして、そのマスターさんと軽くお話を始めました。
ロ:「EMメインでやってます!」
マ:「そうなんだ。じゃあ敵だね」
ロ:「えっ」
マ:「EMはみんな敵です」
ロ:「ww」
ふと、他愛のないただの雑談コミュニケーションをとる中で、
私の第六感が唐突に反応したのです。
この人、L氏かも。
そのマスターさんのキャラクター名は見覚えのある名前とは違ったのですが、使われてる記号とか、チャットの雰囲気とか、それだけでこの人はL氏かもしれないと第六感が急激に訴えてきたのです。
なんの根拠もない中ではありましたが、
私はこの人がL氏であるという確証を得るために、いくつか質問を交えながら雑談を続けました。
ロ:「マスターさんは復帰勢ですか?」
マ:「そうだよ」
ロ:「復帰前はどこのサーバーだったんですか?」
マ:「Tyr→Alvitrかな」
ロ:「その頃もギルドのマスターをしていましたか?」
マ:「そうだね」
ロ:「その頃の名前ってもしかして、○○○○○でしたか?」
マ:「え・・・・・?」
今思い返すと、「私メリーさん」みたいなホラー感ありますね・・・。
なんならぜんぜん雑談じゃなくて質問責めになってたかも。
マ:「あれ、もしかして会ったことある?」
ロ:「なんか似てるなと思って」
マ:「いつの時期だろう」
ロ:「Alvitrの時かな?」
そんな感じで問答を続けながら、最後にこう質問しました。
「○○○○○○というギルドに、聞き覚えはありますか?」
正直、この時点ではもう確証がなくても確信はありました。
マスターさんは途中「うそだろ」「いや、まさかな・・・」「人違いだよ」と何やらぶつぶつ言っていたけれど、それすらも私にとっては、その人そのものを確信させる一要素でしたから。
マスターさんは最後の質問に「はい」とも「いいえ」とも言わず、
「名前は?」
とだけ言ってきた。
「めいだよ」
もう、私の事は覚えてないかもしれない。
だって、もう十数年前の話。
それから一切連絡なんて取っていない。
覚えている方が寧ろおかしいくらいだ。
そんなネガティブな気持ちは、何故か一切ありませんでした。
確実に、彼は私の事を覚えている。
それだけ思い入れがあったし、私がこれだけはっきりと覚えているのだから、彼もきっと
「久しぶりだな」
確信が確証に変わった。
確信していたくせに、それが確証に変わると途端に信じられなくなって、「ほんとに?ほんとにL氏?」と思わず何度も聞いた。
仲介してくれた友人は若干置いてけぼりだった(笑)
L:「こんなことあるんだな。」
ロ:「ね。すごい偶然過ぎる。」
L:「いや、偶然っていうかもうこれは、奇跡だろ」
私も、奇跡だと思った。
もう一生会うことは無いだろうと思っていたのに、
唐突にこのゲームに私が元のAlvitr鯖ではなく、B鯖で復帰した事。
運よく復帰してから親切な仲間に恵まれた事。
その親切な仲間がギルドを紹介してくれた事。
そしてそのギルドのマスターが昔の仲間だった事。
その事実を、私の超絶的な第六感が察知した事。
全てが重なって、この出会いがあった。
私の第六感、すげー!!!(笑)
その後はもう、
「俺はめいちゃんって呼んでて、こいつは俺の事をL氏って呼んでてー・・・」
ってL氏は得意げに仲介してくれた友人に話してた。
そうだったっけ?って思いながら聞いてた。
L氏だって確証を得た瞬間は、不思議と涙が出そうだった。
それは、奇跡的な体験に対するものだったのか、
旧友に十数年ぶりに会えた喜びだったのか、
新たな力(第六感)の芽生えに慄いたのか、
それがなんだったのか結局分からなかったけれど、
これだけはつくづく思いましたね。
ROやってて、良かったな。

という事で、旧友に再会した話でした。
後日談ですが、そのあとはL氏のギルドに加入して、今も引き続き所属しています。
ただ、実はあまり会ったりとか、会話したりとかはしていません。
別に会ったのが久しぶり過ぎて、逆に気まずいみたいなのも勿論ないです(笑)
私は、ここで尊重するべきはそのL氏のギルドに既に所属している、メンバーさん達の気持ちだと思ったのです。
だって、メンバーさん達にとって私は「突然加入した見知らぬ新入り」でしかないのですから。
その新入りが、自身が所属してるギルドマスターとめちゃくちゃ親しく話している構図というのは、メンバーさん達にとって見れば本来踏むはずの過程をすっ飛ばした違和感そのものですから、あまり良く思われないケースももちろん想定できます。
私に対してもだし、マスターであるL氏に対しても。
先に断っておきますが、ギルドのメンバーさん達はみんなすっっっごく良い方達です。
なのでそんな風に思うこと自体、杞憂だと言うことも分かっています。
ただ、ゲームにおけるギルドという組織はすごく脆いものだと言うのが私の考え方でして、小さなきっかけでも不満が溜まって、脱退を助長したり、トラブルを招いたり、唐突にそういう事象が発生して、収束させるのが難しい。
だから、ほんの少しでもその発端になるような不純物にはなりたくないのです。
あの頃とは違って、今このサーバーのこのギルドでL氏は、今のメンバーさんと関係性が既に充分構築されている。
ここで私は、あの頃の「めい」として振る舞うわけにはいきません。
あくまで今の「ロス」として接するのが、私の思う私らしさなのかなと、背を伸ばしながら思うところです。
ふと俯瞰して見てみると、なんだか不思議に思う事もあります。
昔は、この輪の中に私もいたんだなと。
懐かしさなのか、感慨深さなのか。
嬉しいような、寂しいような。
当時の思い出や光景がフィルムを巻くようにフラッシュバックして、その気持ちが一体何なのかわからないまま、心がじんわりと燃えてくる。
決して憂いているわけではないけれど、この視座から見える景色も、きっと未来の私の心を燃やしてくれる。
そんな期待があるからこそ、私は「めい」と決別できたのかもしれない。
まあ、たまーーーにWIS送って昔の話をしたりもしていますけどね。
ただ私も、昔と違った環境で違った仲間と楽しく遊んでいる節もありますし、程よい距離感で遊べている事に私はとても満足しています。
歴史の長いROならではの側面を垣間見ることができて、いつの時代も色々な顔を見せてくれるなと、なんだか終始正体の分からない温かな靄みたいな気持ちです。
色んな感情が相まって、言語化が難しいのです。
ただ繰り返しになりますが、改めて「ROやってて良かったな。」と心の底から思えた事は事実で、これからROを続けるにあたって、とてもポジティブな気持ちになる出来事でした。
まだ見ぬ次の出会いに、期待を馳せて。